35歳、医師、ゼロからのドイツ語、B2までの道のり ②
次に、私が使用した参考書を紹介したいと思います。
「しっかり身につくドイツ語 トレーニングブック」 森 泉 著
ドイツ語の基本文法を身につけるために、この本を利用しました。
この本の利点は
- 日本語からドイツ語に訳す問題を基本構造としている。
- 問題量が多い。
- 文法の説明が簡潔で、表も多いため、非常にわかりやすい。
この本では、日本語から自分でドイツ語を組み立てることを基本としています。そのため最初は大変です。私もはじめは、問題を解いてもほとんど白紙に近い状態でした。仕方なく、日本語とドイツ語の照らし合わせから始めました。
めげずに続けて、徐々に慣れてくると、文法に伴って単語が身につきます。
単語は意味だけでなく、性も勉強しなければならないのがドイツ語の宿命です。
単語の性を文の中で覚えることができるようになります。
例えば、電車という意味のZugですが
電車という単語を使おうと思うと、「電車を使って○○へ行く」という形で使われるでしょう。そのため、「der Zug(1格)」と覚えるのではなく、「mit dem Zug(3格)」というフレーズを暗記する方が得策です。
言語を学ぶ上で、文法を無視するわけにはいきません。単語の性や格変化など、ドイツ語の難しい文法を目の当たりにして挫折するかもしれませんが、仕方ありません。
しかし、慣れるとドイツ語は非常に規則正しいことに気付くはずです。
これを2周しました。さらに、間違えた箇所や難しい項目については、再度解き直しました。
ドイツ語の1つの特徴は、動詞に前綴を置くことで、意味が大きく変わったり、微妙に変わったりすることです。これは、勉強する人にとっては、非常に煩わしいように感じます。しかし逆に言えば、事象や情景の描写や感情表現が非常に繊細に描きだすことができるのです。
そのため、ドイツ語圏から多く哲学者(カント、ヘーゲル、ショーペンハウアー、カール・マルクス、ニーチェ)や文学者(トーマス・マン、フランツ・カフカ、ヨハン・ゲーテ、リルケ、グリム兄弟)が輩出されたのでしょう。